6月に木舟舎 @kibunesha さんから発行された雑誌『なわない』2号に聞き書きを寄稿しました。p.64-67に載っていますよ〇
(65ページ11行目に脱字があります。「つにつきいくら」は「一つにつきいくら」です)
聞き書きとは「話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法(環境省_山海ネットより)」です。
私は祖父母を中心に身近な人達へ聞き書きをすることを生活の楽しみとしていて、主に自作のZINEにて発表しています。
『なわない』はテーマをもとに様々な形で寄せられたエッセイや詩、短歌、小説、インタビュー、アンケート企画、絵などが集まった雑誌です。どのページから読んでも愉しめるような良い雑多さがあるように思います。まだ途中までしか読めていないけれど、読み終わるのが惜しいです。
たまたま移動が重なっていて、電車とかフェリーとか飛行機とか様々な場所でちょっとずつ『なわない』2号を読んでいるんですが、どこで読んでも良い軽やかさもあります。
アンケート企画「あなたの好きなZINEを聞く」にて亀貝さんより、私の日記ZINE「とまりみる」をご紹介いただいています。うわ~、恐縮だ~と思いつつ、「とまりみる」がZINEの面白さを知るきっかけになったというのは嬉しいお言葉でした。
自分の内にあったものを外に出してみると、たまに何かが還ってきたり、何かが起きたりするので面白いですね。
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生活や仕事を「つくる」人たちの声と物語を編む雑誌、なわないの第二弾。
今回は「ものを見ること」をテーマに、30人ほどの方のエッセイやインタビュー、アンケート企画などをまとめました。
(木舟舎さんwebサイトより)
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創刊号に続いて、2号にもばあちゃんの聞き書きを寄せました。
ばあちゃんが「白水(しらみず)」という小さな集落で大人や植物や動物の力をかりて健やかに生活していた頃の話です。白水は今はもう存在しない集落で、ばあちゃん曰く「私みたいに思い出す人は、おらんじゃろうと思うわ」とのこと。
ばあちゃんのように白水で育った記憶は無いけれど、私はばあちゃん伝いに白水のことを『思い出す』ことがあります。「なわない」2号を手に取った人たちにも、白水の記憶をほんの少しだけ私たちと一緒に持って貰えたら嬉しいなと思います。
ばあちゃんへの聞き書きはZINE「とまれみよvol.2」にもまとめているのですが、その中には入っていない話を寄稿したので「とまれみよvol.2」を手にしてくださった皆さんにも楽しんで頂けると嬉しいです。
「とまれみよ」シリーズの絵でお馴染み、小谷彩佳氏の挿絵も載っています。洗濯物を干すばあちゃんの絵です。めちゃ良いです。
『なわない』2号のテーマは「ものを見ること」
私は聞き書きをするとき、『じっと見る』という感覚を大切にすることがあります。「ものを見ること」というテーマを聞いたとき、それに寄せた話をばあちゃんから聞こうかなと思ったのですが、結果として私の話を聞く姿勢の中にだけテーマを落とし込むことにしました。
もちろんばあちゃんはものでは無いのですけれど、ばあちゃんから言葉としてこぼれてくるものを拾って、じっと見ることを改めて大切にしたいなと思うような時間を過ごせて嬉しかったです。
先日、ばあちゃんに『なわない』2号を届けて、少し一緒に読みました。
今年の2月に有紀ちゃんが宮崎に遊びに来てくれて、ばあちゃんの家にも一緒に行ったので、「あの有紀ちゃんがつくった雑誌だよ」と言って渡しました。「すごいねえ」と言いながら、冒頭の砂浮ゆのさんの短歌とばあちゃんの聞き書きページを声に出して読んでいました。残りは、毎日ちょっとずつ読むとのこと〇
『なわない』は新潟を中心に、各地のお店でも買えるそうです。
遠方の方は木舟舎のwebショップからぜひ◎
私も何冊か仕入れているので、お近くの方は気軽にご連絡ください。のんびり届けに行きます。
(短歌を音読するのは楽しかったです。31文字のリズム、心地よいですね)
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