ZINE『遠くの山』制作記 - こたえます-

図書館で、ばあちゃんが育った地域の郷土誌を借りて、ばあちゃんと一緒に読むということを最近楽しんでいます。私が一通り読んだあとにばあちゃんにも読んで貰って、互いに気になったところや思い出したことを共有しています。

今借りている郷土誌にはばあちゃんが通っていた分校の写真が載っていたり、山の仕事をしていた人たちに関する記述もいくつかあったり、ばあちゃんの記憶と興味に関わる部分が多いのでぐんぐん読み進めていました。

郷土誌に載っている地名の一覧表を見ているだけでも「ここには〇〇さんが住んでた」とか「ここの吊り橋を渡って山に入る」とかいろいろな話が出てきて楽しいです。

そんな風に何かを一緒に見たり読んだりしながら聞いた話を録音して文章に起こしています。私以外の誰かに見せるときがあるのかわからないけれどとにかく話を貯めてます。

一昨日もいろいろと話を聞けたんですが、レコーダーの電源を入れ忘れていて、全く録れてませんでした。そんな日もあります。帰宅してからノートのメモを頼りに覚えている限りを書き起こし、また次に近しい部分の話を聞くときに備えます。

先日の「* ZINE『遠くの山』へ文章や語りを寄せてくれる方を募集します *」という投稿に対して、いくつか質問をいただいたので共有します。


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『遠くの山』は2025年秋に発行予定の、様々な人の人生の一端を綴るアンソロジーZINEです。そのZINEに掲載する、興味のある人から聞いた「目の前のあなたになるまでの話」を募集します。自身の言葉をまとめたものではなく、興味のある人に話を聞きに行き、その人(語り手)から聞いた話を集めます。

「目の前のあなたになるまでの話」とは、
例えば、
・生まれ育った土地での思い出
・近しい人たちとの思い出
・子どもの頃に見た印象に残っている風景や忘れられない遊び
・どんな仕事をして何を感じてきたのか
・趣味やそれによって広がった生活のこと
など。

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問. 原稿の文字数は3000字程度とのことですが、どのくらいの時間話を聞いたら3000字になりますか。

答. 語り手の話すスピードや言葉数にもよりますが、2-3時間くらい聞いたら充分な場合が多いのではないかと思います。もし何度か話を聞きに行ける関係や環境である場合は、何度かにわけてお話を聞くのも良いと思います。お互いに疲れないように。
語ってくださったことが全て公にして良いものとは限らないと思うので3000字に満たない場合は遠慮無くご相談ください。ちょうどよい文字数を探りましょう。


問. 誰かにインタビューをするのは初めてなので、参加者向けの〈進捗報告と称した雑談会〉を通して相談しながら書き切れたらいいなと思うのですが、最終的に語り手にZINEへの掲載を了承して貰えるかわかりません。

答. そうですよね。私もはじめて他の人から文章を募ってZINEをつくる上に、たぶんちょっと特殊な感じ(エッセイやコラムなど自分の言葉を自分でまとめた文章ではない)なのでどうなるかなと思っています。
もちろん語り手の了承が得られなかった文章は掲載しませんが、最終的にそうなってしまったとしても気にしないで欲しいです。ちょっとわかりにくくなりそうだったので書いていなかったのですが、私には『気になる人に(ご本人にとっては)些細な話を聞きに行く人が増えると面白そうだな』という個人的な興味や欲求があるので、話を聞きに言ってくださるだけでそこは満たされます。
最終的に掲載できなかったとしても、何かご一緒できたら嬉しいなと思っています。


問. 何人くらいの話が載る予定ですか。

答. 5-10人くらい集まれば嬉しいなと思っていますが、まだどうなるかわかりません。皆さんのリアクションを受け取りながら、わ~どうなるんだろ~、と思っています。


一旦、以上です。

またいくつか質問がまとまったら共有します。お暇なときに読んでください。

「遠くの山」はまーだまだ参加者募集中です。興味のある方には詳細をお送りしますのでDMでメールアドレスをお知らせください◎ほんとに、気軽にぜひー🌳🕊🌳


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ここ数年でわかったことなのですが、ばあちゃんは本を読むのが好きみたいです。

韓国や中国の時代物のドラマ(字幕版)をよく見ている理由の一つは、字幕を読むのが楽しいかららしい。

「遠くの山」もばあちゃんに気に入って貰えるように読みやすいつくりにできたらいいなと思います。