ZINE『遠くの山』ができました。
『遠くの山』は、様々な人の人生の一端を綴ったアンソロジーZINEです。
今年の2月から夏にかけて募集し、最終的に私以外に6人の聞き手が文章を寄せてくれました。皆さん紹介したいですが、何も入れずに読んでいただく方がお互いに良い気がするのでぐっと堪えます。寄せられた「語り」がどれも魅力的で、文章が届くたびに一人で喜びの唸りをあげる日々でした。うぅー。
「遠くの山」は、それぞれ3000字程度の「語り」と、制作の過程で聞き手が感じた事のエッセイで構成されています。
語り手の「語り」と聞き手の「言葉」、どちらもゆるりと眺めて頂けると嬉しいです。
私は、聞き書き(話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法。:環境省_山海ネットより)で、祖父母をはじめとした「興味のある人」の話を集めてきました。
祖父母やその周りの人への聞き書きはZINE『とまれみよ』シリーズにまとめてぽつぽつと発表しています。
問いを投げたり黙ったりしながら話を聞き、カタカタと書き起こし、文字として積み重なった話を眺める、ということを繰り返しながら『とまれみよ』をつくり、発表しているうちに「私も話を聞いてみたい人がいる」という声を頂くようになりました。
その度にとても嬉しくて、「ぜひ!ぜひ!」と心から答えていたのですが、なんだかそれだけでは粗雑であるように思えてきました。
やって!やって!という気持ちで待っているだけなのはなんだか乱暴だなと。
そこで、やりはじめるための動機や行き先となるような場を小さくつくってみることにしました。
それがZINE「遠くの山」のはじまりです。
友人、パートナー、祖父、祖母...それぞれの「興味のある人」に聞いた話。
ぜひお楽しみください。
(タイトルの意味などはこれまでに「制作記」として書いているのでwebサイトなどをご覧いただければと思います)
絵は「とまれみよ」シリーズでお馴染みの小谷彩佳さんにお願いしました。
毎回、絵が仕上がると一気に動き出します。私の原動力ともいえるような絵をいつもありがとうございます。
挿絵の原画や本文の一部を使った展示なども企画していきたいと思っています。
展示にご協力いただける場所を探すところからぼちぼち動いていきますね。様々な人に近くで見て頂きたい絵たちです。
表紙のデザインは和田佳津紗さんにお願いしました。
和田さんとは学生時代に一緒に聞き書きをしていた仲で、せっかく様々な人が聞き手や語り手として関わってくださったので、表紙も誰かにお願いしたいなと思ったときに一番に浮かんだのが和田さんでした。私の「表紙に栞とか挿したいよね~」「かわいいのがいいな~」などのざっくりオーダーをまるっとくるんで仕上げてくれました。ありがとうございます。
毎度のことながら、ZINE『遠くの山』も手製本です。ヨレなどがあります。
私の希望で表紙に柔らかい紙を使用したので、初めから皺がついています。
完ぺきな製本ではありませんのでご了承ください。
(皺はずっと見ていると山並みっぽく見えてきていい感じです。へへへ)
もろもろ、楽しんで頂けますように。
興味のあるかたはwebショップへお立ち寄りください。
イベントに参加したり、お店に置いて貰ったりという動きもじりじりとやっていきたいと思います。ここ、素敵よ~というイベントや場所があれば気軽に教えていただけるとにっこりします。
現時点では、
宮崎市と新潟市で置いて頂ける場所をお知らせできると思います。
また後程、詳細をお伝えしますね。しばしお待ちを。
手製本しているので一時的に売り切れることはありますが、しばらくするとしれっと復活します。簡単に完売するような事はありません。それぞれご自分のタイミングで手にして貰えると嬉しいです。
ゆっくり、届けていきたいと思います。
良いときに、ぜひ。よろしくお願いします。
最後に、
協力や励ましをくださった皆さん、ありがとうございました。ハイパーラブ!!!!!皆に幸あれ。
「遠くの山」
2025年11月28日 発行
定価 1,000円
B6サイズ / 72ページ
題字:小谷小人
絵:小谷彩佳
表紙デザイン:和田佳津紗
編集・発行:とまれみよ(よしのさくら)
表紙に挿された栞の裏面の数字は、発行番号です。
0コメント