ZINE「とまれみよvol.3」ができました。
webショップでの販売をはじめます。
ふと、足を止めて
そこから見えるもの
そこで聞こえるもの
そこから触れられるもの
そこで香るもの に集中してみると、
ピクっと心が動くことがあります。
心が動いたところで止まり じーっと見てみた結果を、
ZINEにまとめていこうと思い、つくり始めました。
ZINEの名前は「とまれみよ」
私の在り方としてもしっくり来ている言葉です。
vol.3は、両親と姉と私の中にある"ひいばあ"とその周りの記憶をまとめました。
vol.1とvol.2とは違い、本人の語りではなく周りの人達が語る「その人(ひいばあ)」を記録しています。
祖父母をはじめとした私の気になる人たちに、自身の言葉で人生を語って貰い記録する活動を細々と続けています。
その人自身の語りを残すことに惹かれている私にとって、それはとても充実した時間であり、私の中にある「知りたい」「忘れたくない」という根源的な欲求を満たしてくれるものです。
一方で、多くの『語らなかった人』『語る機会のなかった人』へ思いを馳せることも多くなってきました。
ひいばあもその一人です。
幼い頃の私は、仕事で忙しかった両親や祖父母に代わって、ひいばあに面倒を見て貰っていました。
ひいばあの薄暗い部屋でごろごろしたり、縁側で豆をむくひいばあに見守られながら木に登ったり、畑で集めたカタツムリを謎の瓶に入れたり...
あまり喋らないけど、穏やかで優しい人でした。
私にとって大切な存在であったひいばあが亡くなって、明日で18年です。
私の中にあるひいばあの記憶が少しずつ薄れていっていることを感じながらも、
それは自然なことなのかもしれないと受け止めようともしていました。
でも、私の「知りたい」「忘れたくない」という根源的な欲求に忠実に生きるなら、今からでも拾い集めて書き残したいと思い、家族にも協力をして貰ってこのZINEができました。
私には語らなかった、語る機会のなかったひいばあの姿を
それぞれの思い出を通して感じていただけたら嬉しいです。
どんなに大切な物事でも、静かに忘れていくことを知りました。
どうあがいても徐々に忘れていくのでしょう。
ひいばあとの思い出をZINEにすることで、これを手にした方が少しの間でもひいばあのことを憶えてくれていると心強いなと思います。
今回もイラストは姉の小谷彩佳さんに描いてもらいました。
本当に本当に良い絵ばかりです。ぜひお楽しみに〇
vol.3も絵や文を眺め、楽しんで頂けますように。
イベントに参加したり、お店に置いて貰ったりという動きもじりじりとやっていきたいと思います。
ここ、素敵よ~というイベントや場所があれば気軽に教えていただけるとにっこりします。
vol.3の制作に当たって、自分の「知りたい」「忘れたくない」という欲の強さに若干戸惑ってしまったのですが、それでもつくりたいと思えたので「とまれみよ」はやはり私にとって大事なものなのだと思います。
ZINEの感想にもとっても救われました。
協力や励ましをくださった皆さん、ありがとうございます。
とまれみよVol.3
A6サイス゛
40ページ
350円※ポストカードとのセットは500円です
ZINEのご購入は shop より、どうぞ。
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