じいちゃんの散歩(後編)

知っているようで知らなかったじいちゃんの日常を追いかけて。

日課である散歩について行ってみました。

前編の続きです。


道は硬い。芝生は柔らかい。


また大きな木の下でUターン。


足が不自由になり外出が難しくなった友人の家のある方向を見つめて、心の中で話しかける。


もう一度山の神様を拝む。大きな声で念仏を唱えるのは気持ち良い。


飛行機の音が聞こえたら、空を眺める。飛行機が見えたら嬉しくて、「ありがとうございまーす」と言う。


誰かとすれ違う時は、「こんちはー」と言い合う。

山を見ながら、休憩。


八重桜がきれい。


体をほぐし、帰路へ。




じっくり、3時間30分の散歩。
散歩が日課だということは知っていたけれど、
どんな散歩なのかは知らなくて、興味本位でついて行った散歩。

散歩に行く前、「じいちゃんの散歩は行事が多いからね」と言っていた意味がよくわかる時間でした。

一つ一つの行事を一緒に過ごし、ゆるやかに歩いた時間。


まだまだじいちゃんについて知らないことがたくさんあるのだなと、
わくわくしながら写真を撮り、同じ速度で歩きました。


とまれみよ

聞き書き、ZINE制作、イベント企画などを自分の手や目の届く範囲で。